事業再構築補助金第3次公募採択結果の特徴

事業再構築補助金

第3次の採択率は約44.4%

事業再構築補助金第3次の採択率は約44.4%(申請20307件・採択9021件)という結果となりました。これは第1回・第2回と変わらず、高い数値となっています。なお、応募件数約2万件に対し、約10%程度が書類不備などで申請要件を満たしていなかったようです。

詳細は下記の通りです。

合計件数合計件数(通常枠や卒業枠など全ての合計)
申請件数20307
申請件数を満たした件数18519
採択件数9021

採択業種は多いものもあるが幅広い

応募された業種・採択された割合を見てみると、宿泊業や飲食業、サービス業といった新型肺炎で影響を大きく受けた業種のほか、製造業や卸売業、小売業が比較的多いと言えます。しかし、偏りがあるわけではなく、幅広い業種で応募・採択がされているようです。

件数の割合
(※件数ベース)
応募件数採択件数
1位宿泊業・飲食サービス業(17.8%)製造業(21.8%)
2位製造業(17.7%)宿泊業・飲食サービス業(20.7%)
3位卸売業・小売業(16.3%)卸売業・小売業(15.3%)

応募や採択は100〜3000万円が全体の6割強

応募や採択を1500万円単位で分類した場合、100〜1500万円で全体の4割以上を占めてことになります。ついで1500〜3000万が2割以上となっており、約7割弱です。なお採択結果に関しては、100〜1500万円で47%となっています。

応募件数は金融機関が最も多いが、採択率では大差なし

応募状況を認定支援機関ごとに分類した場合、最も多いのは金融機関で約7800社となっています。しかし、採択率で見てみると、税理士(税理士法人や公認会計士を除く)が35.6%、コンサルタントが38.6%である以外は、40%〜50%超えの採択率となっています。

その他特徴

なお、下記のような特徴などが発表されています。

  • 都道府県別に単純な件数ベースでみると、東京、大阪、愛知、兵庫の順に申請が多い
  • 都道府県ごとに中小企業の数と応募者の比率でみると、東京、関西周辺、香川、愛知が多い
  • 都道府県別の採択率は特に鳥取、岡山、富山が高い
  • 通常枠の補助上限である3000、4000、6000、8000万円付近の応募が多い

参照・引用:事業再構築補助金事務局「事業再構築補助金第3回公募の結果について」(外部リンク)

第4回公募は受付中

なお、現在は第4回の公募期間となっています。公募機関は10月28日〜12月21日までです。

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